Sunday, August 10, 2008

煩悩の文法―体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話 - 定延利之

面白い!
煩悩の文法―体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話 (ちくま新書 730)
煩悩の文法―体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話 (ちくま新書 730)
次の3つの文のうち、bは絶対おかしい。「で」は「デキゴトの存在場所」に使うもので、「モノの存在場所」の存在場所」には使えないから。
a. 庭に木がある
b. 庭で木がある
c. 庭でパーティがある

ではなぜ次の例は自然なのか?
―PS3が結構売れ残っているっているっていう噂をきいたことがあるんですが、本当でしょうか?都内では見たことないんですが。
―きのうゲオでありましたよ!!(本書 pp.30-31, 「YAHOO知恵袋」での質問と回答より)

こんな不思議を「体験の文法」という考え方を持ち出して次々を説明していく。美しい。「ワクワク型の体験」と「ヒリヒリ型の体験」という言葉遣いも素敵。例文も素敵。

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