面白い!「これぞ、オリジナル」と思った。未体験世界だった。
舞台設定もかなりの「異世界」― 鎖国以来、外の世界を遮断しつづけている島、「神」的なしゃべる案山子、殺人が許されている「桜」、などなど―だが、それ以上に、先の読めなさ加減が、未体験世界。
ひとつひとつの出来事の解釈が宙ぶらりんのまま、話の着地点の範囲も全く不明のまま、「なんだろうコレ」と、読みすすめていって最後のカタルシス。気持ちよかった。
力の抜け具合もよい味わい。
オーデュボンの祈り (新潮文庫) | |
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