祟ったり怖がらせたりしない「優しい幽霊」の話を gentle ghost story というのだそうだ。「コール」、表題作「押入れのちよ」、「しんちゃんの自転車」はまさしく gentle ghost のお話。「木下闇」もそうかな。笑えるところ、哀しいところ、ぞくっとするところの混ざり具合がとても巧い。
「お母様のロシアのスープ」は幽霊話じゃないけど、これも巧い!他の3作は、えぐいというか救いがないので、ちょっと好みではないけれど、短編集としてはみると、やっぱり、混ざり具合がとても巧い。
- お母様のロシアのスープ
- コール
- 押入れのちよ
- 老猫
- 殺意のレシピ
- 介護の鬼
- 予期せぬ訪問者
- 木下闇
- しんちゃんの自転車
押入れのちよ (新潮文庫) | |
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『七つの死者の囁き』・・・読んでもよいかな。
『眠れぬ真珠』・・・石田衣良だけど、ラブ系統ぽい?
『夜は短し歩けよ乙女』・・・面白そう。
『沼地のある森を抜けて』・・・梨木香歩か。いいかも。
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』・・・原作:True Tales of American Life これは、授業で使えるかも?
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