推薦図書と100字推薦文
(100字は難しかった!)
1. 日本辺境論
筆者は、日本人は、外部に「世界の中心」を求め、中心からの距離を判断基準にする「辺境人」だと言う。一見自虐的だが、辺境人ならではの 「強み」がある、それを活かすべし、と展開していくところが面白い。
2. 脳はなにかと言い訳する
記憶する、疲れをためる、思い込む、やる気になる、ド忘れする―このとき脳では何が起こっているのか。本書は、様々な心理状態や行動を、最新の脳科学の知見に基づいて説明する。脳を知るのが楽しくなる一冊。
3. 日本から文化力
「異文化」は、外国の文化に限らず、自分とは違う価値観や常識も含む。似た人とつき合うのは楽だが、世界を広げるのは「異文化」との接触だ。異文化と接する心構えをもち、どんどんプラスの刺激を受けてほしい。
4. 言語を生み出す本能(上下)
人が言語を習得し、理解し、考える時、脳では何が起こっているのか。言語はどのように発生し、進化したのか。言語にまつわる様々な疑問が、豊富な具体例とともに説明される。関心がある章を集中的に読むのもよい。
5. アップル、グーグル、マイクロソフトークラウド、携帯端末戦争のゆくえ
本書は「クラウド」を分かりやすく解説した上で、クラウドを提供する側の企業戦略を読み解く。異なる点で優位にたつ三社の戦略の違いが非常に面白い。携帯端末の分野を切り口にしている点もユニーク。
6. 死因不明社会
『チームバチスタの栄光』の作者が病理医の立場から,日本の杜撰な死亡診断の実態を明らかにし,「死亡時画像病理診断」(Ai)の意義を説く。『バチスタ』の白鳥も登場し,非常に読みやすくまとめられている。
7. 傷つきやすくなった世界で
本書は『R25』に連載された54のエッセイをまとめたもの。いじめ、雇用格差、貧困、年金問題など重いテーマも多いが,決して暗澹たる気分にはならない。不安や心の疲れが和らいで元気が出てくる一冊。
8. これからの「正義」の話をしよう
何が「正しい」のか。優先すべきは「幸福」か「自由」か「美徳」か。価値観が衝突する具体的な事例が次々と論じられるが、唯一の「正解」などはない。自分の考えをつきつめてみる面白さを味わえる一冊。
No comments:
Post a Comment