実践報告 英語分野 e-learning の利用
自律学習支援におけるLMS活用
本発表では、授業の補完を主目的とする教員ベースのMoodle運用を例に、学習支援の質と準備・運営コストの点から自律学習促進におけるLMSの位置づけを検討する。
自律度の低い学習者にとって、即時フィードバックと学習履歴表示を連携させた練習問題、用語集、評価機能つき掲示板、様々なメディアに対応するリソース提示機能などを利用したMoodleコースは、自習・モニタリング・自発的な反復学習を促す形で自律学習の一助となる。
このような基本的な学習支援を意図した教材は、教員ベースでのMoodle運用の場合、授業で活用しながら修正し蓄積していくのが現実的であり、準備コストの点で、効率的な教材の蓄積と蓄積した教材の有効活用を念頭においておく必要がある。
一方、このような学習支援はあくまでも教員の管理を前提としており、学習者がその枠内にとどまるのは本意ではない。昨年度のアンケートで受講生にMoodle依存の兆候が見られたことから、Moodleの外での学習へのきっかけ作りを意図的に組み込む必要が示唆される。
以上の点をふまえて軌道修正を加えたMoodle運用の経過について、受講生に対するアンケート調査を加えて報告する。
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