珍しくちびちびと読んでいたが、だんだんと引き込まれていった。特に興味深かったのは、障害のある受刑者が働く寮内工場での日々をつづった「塀の中の掃き溜め」の章。指導補助としての自分、他の収容者、刑務所職員を細やかに静かに観察している。
言い訳や恨み事、美化や正当化っぽいところがゼロとは言わないけれど、一方的な見方は押しつけまいという姿勢は一貫していると思う。こんなぎりぎりのバランスで書くのは難しいよなぁと感心。
獄窓記 (新潮文庫 や 60-1) | |
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「ひしょ」で「丕緒」が出る・・・ぷぷぷ。
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