31歳から41歳までの山本文緒のエッセイをまとめた本書。頭に持ってくるのは「大変恥ずかし」くてできなかった、という初連載を含む。一つ一つ読んでいたらすぐに忘れてしまいそうな小品でも、一気読みすると違うなぁ。いろいろな年代の作品を集めたからこその面白さもあるよなぁ。
日々是作文 (文春文庫 や 35-3) | |
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ちょっと酒井順子を思い出して、同じようなトーンで書いていても着地が違うと印象違うなぁ、と思ったり。
「・・・ 最近とみに思うのだ。・・・"ものすごく読む人"というもの、どこか少し欠陥があるのではないかと。」(p. 223)という一文に、思わずにやっとしたり(自虐?)。ただし、これに関しては、どんな「欠陥」の話がくるのか(勝手に)わくわくした分、ちょっと拍子 抜けしたけど。
「ここに一人でいる理由」あたりが共感度高し。
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