ところが、読んだ覚えがまったくない本が出てくる。私の記憶力はまったくザルだが、読んだ覚えすらないというのはいかがなものか。・・・と思っているうちに、そういえば手当たりしだいに買ってきて、手付かずになった本もあったような?という気がしてきた。
そんな「手つかず状態発覚」の一冊がこの作品『崖の館』。
レシート整理もいいものだ。
レトロだな~と思った。
読み終えて確かめると、1977年の作品だった。なるほど。
登場人物の台詞や語り手の独白に違和感を感じてしまうけれど、それでも「これぞ本格ミステリ」という感じ。ばりばりの孤島&館モノ。10年前に読んでいたら(こういうの主観的には大好きだった)読後感は違っていたかもしれない。
でも今は今。館の雰囲気とかフェアな伏線とか美しいロジックとか、そういうものは別にして、入り込めない部分があるのはしょうがない。あのペダンチックな会話とか、語り手のいかにも「少女」っぽい反応とか。
『エースをねらえ』(最近我が家のテレビで夜中にこの番組がついていることがある)で感じる違和感もしくは照れくささと似ているかもしれないな。
崖の館 (創元推理文庫) 佐々木 丸美 関連商品 水に描かれた館 (創元推理文庫) 夢館 (創元推理文庫 M さ 4-3) 雪の断章 (佐々木丸美コレクション) 忘れな草 (佐々木丸美コレクション 2) 風花の里 (佐々木丸美コレクション) by G-Tools |
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