「盗まれる」という、ホラーな現象がプロットの核の一つだと思うし、触感を想像しながら絵を浮かべたり、その立場に置かれたら?と思ったりしたら、コワイ。
ただ、そこがメインじゃないような描きっぷりでもある。
いつものように、とても思索的なキャラたちは、自分たちが巻き込まれている状況について考え、語る。巻き込まれている本人たちが「語って」しまうのでその奇異な体験じたいを、読者がどきどきしながら追体験することは難しい。
でも、恩田作品の、自分を「語る」キャラたちは好みだ。確固としたものを求めていない感じも心地よい。
というわけで、やっぱり、好き嫌いは分かれそう。(分かれてるね。。。)
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