ナイチンゲールの沈黙 - 海堂尊

『バチスタ』の海堂さん、シリーズ2作目。

『死因不明社会』で筆者の提唱するAi（死亡時医学検索）について知識を入れていたためか（*）、筆者のねらいも合わせていっそう興味深く読めた。『死因不明社会』を手にとったのも『バチスタ』からのつながりだったし、と考えると、海堂さんの「ねらい」は成功しているのではないだろうか。とはいえ、『バチスタ』は、行政の「けんもほろろの対応」にゆきづまって「ふと」書いたものらしいのだが・・・。

なんにせよ、きちんと entertaining な物語に仕上がっているところが素晴らしい。白鳥と加納、そして田口さんの「活躍」に期待して、シリーズの文庫化を待ちましょ。

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*バチスタは実は「下」を2冊買ってしまい（愚・・・）、白鳥さんの「活躍」を先に読んでしまったため、何となく「上」は読んでいない。コミック版でお茶を濁してしまった。Ai の話も読み流してしまったのだろうか・・・。ちょっと検討してみよう。
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