Thursday, May 21, 2009

エンド・ゲーム - 恩田陸

「常野物語」3作目。2作目『蒲公英(たんぽぽ)草紙』もそうだったが、筋よりもむしろ、ディテールを楽しむタイプの作品だと思う。筋だけ追っていると、『エンドゲーム』は、サスペンス調でぐんぐん進んでいって・・・最後にすこ~んと脱力、してしまうかもしれない。(*『蒲公英草紙』は、静か~に進んでいって最後に盛り上がる系) でも異能の心象風景の描写が素敵。「洗濯屋」も好み。 

エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫 お 48-6)
エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫 お 48-6)
恩田 陸

関連商品
スペース (創元推理文庫) 久々の駒ちゃんの話で、うっかりしたけど、これはミステリ。
ひとがた流し (新潮文庫) 「泣き」を強要しない泣ける話。
配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) いい感じのコージー・ミステリ。
蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫) うっかり2冊目買っちゃったよ。
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6) 僕も面白いけど、小佐内さんがいい。
by G-Tools

「常野」の世界は非常に好みだが、3作並べてみると、『光の帝国』が好きかなぁ。。。次の作品はどんな感じだろう。

光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
光の帝国―常野物語 (集英社文庫)恩田 陸

おすすめ平均
stars不思議な本
stars本家本元は『ポーの一族』(?)
stars続きが読みたい
starsひそやかに生き、つないできた特殊な能力を持つ常世の人々を描いた短編集
starsいつかこの場所へ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

No comments:

Post a Comment